認知行動療法

認知行動療法とは・・・

私たちは常日頃、置かれた状況や環境に対してさまざまなことを思い考えます。そうした「認知」=考えやイメージは、時に不安や抑うつ的なネガテイブな気持ちに繋がることがあります。そうすると、さらに悲観的になりすぎたり行動に影響したりするようになります。そうした悪循環を客観的に把握し、より良い、もしくは以前のバランスのよい状態に戻すように働きかける心理療法です。

認知行動療法の説明は様々なところで紹介されております。下記にリンクを張っておりますのでご参考になさってください。

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター

【当相談室で扱っている認知行動療法】

・認知行動療法(CBT):一般的な認知行動療法となります。適切なセルフモニタリング・偏りのない自己評価・自己強化を目標に、「認知再構成法」などを用いた心理療法です。

・トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT):思春期までの方が対象です。リラクゼーションの方法を学びながら、ネガテイブな感情や考えが出てきた時の対処法を身に付けていきます。トラウマになっている出来事を扱うことができるようになってから、安全で安心な場所でその体験を扱います。

・摂食障害に対する認知行動療法(CBT-E):摂食に関して問題を抱えている方を対象にしたプログラムです。本プログラムを実施する前に充分なアセスメントを行います。アセスメントを行い、CBT-Eが可能であれば心理療法を開始します。

・メタ認知トレーニング(MCT):基本的には統合失調症および統合失調症スペクトラム障害と診断された方で、現在症状が安定している方が対象です。その他の方で、ご自身の周囲に対する認知(捉え方)の傾向に偏りがあるのではないかと思われる方もご利用になれます。絵カードやスライドを利用しながら、認知の偏りと症状が関連していることを学び、そうした状況を避けることを目的としています。絵カードやスライドを使いながら実感し、日常生活に反映させていきます。

注:精神科や心療内科に通院中の方は事前に主治医にご相談ください。